脳梗塞の後遺症とリハビリ

始めまして、たかつき訪問治療院です。
当院では脳梗塞・脳出血の患者様を施術させて頂く機会が多くあります。
患者様はお問い合わせ頂く前に症状や治療などたくさん悩むことがあったかと思います。
それにお応えすべく私たち専門家の視点からお伝えしていきます。
この記事の筆者
脳梗塞の後遺症で現れる症状
脳梗塞を起こすと障害部位に応じて後遺症が残ります。
(入院期間中)急性期から回復期までの間にしっかりとリハビリをして最も重い症状の状態からは抜けて退院されると思います。
しかし、
スッキリ全部治った状態で退院する方はほとんどおられず、
後は自分でどのように取り組んでいくのかが大切になります。
片麻痺を中心にほとんどの症状が出ている。
脳梗塞の方に多く見られる後遺症です。
片麻痺は体の半分が思うように動かせない運動障害やしびれといった感覚障害です。
思うように体を動かせないのとで非常に疲れやすいです。
つま先が伸び切って、
足首が内側に向いてしまう「内反尖足」は装具を付けておかなければ足首を捻って大怪我に至ります。
これに似た症状で、
麻痺側の手首も内側を向いて力が入りっぱなしで筋肉が非常につっぱります。
これらを筋緊張の亢進と言い、
脳が損傷して筋肉を緩めることが出来なくなっています。
他にも全身の循環が悪くなり、浮腫みが強いので常に体は重だるい感覚です。
寝たきりになり易い高齢者
高齢者が寝たきりになる疾患1位が脳血管障害です。(脳梗塞+脳出血)
リハビリに意欲的に取り組めるかで退院後の生活の質が大幅に変わります。
自分の体が満足に動かないことに大きなショックを受けてうつ病になってしまい意欲が減退します。
こういった事を防ぐには家族も支えが大切です。
治療やリハビリに対して 応援してこれからの生活を充実するような後押しをして下さい。
寝たきりになって認知症まで発症すると介護する方の負担は激増するので。
退院後の治療法
退院後、多くの方がご自身で治療をどのように続けていくのか考えていかなければいけません。
選択肢にあるのは運動療法・理学療法・鍼灸マッサージかと思います。
どれを、どのように続けていけばいいのか解説していきますね!
運動療法
運動療法は自分で積極的に運動をして筋力を高めながら元の体を目指していく方法です。
性格がアクティブで脳梗塞後であっても気力が充実している人が向いています。
「絶対に元の体に戻して見せる!」
「なんだったら以前より良い状態にしてやる」
など気持ちが強くて職場復帰などを目指している方向きです!
理学療法・リハビリ
理学療法士が行う関節運動訓練ですが、
こちらには揉んだり・ほぐしたりの要素はありません。
動かして筋肉を伸ばすなどの施術が中心です。
(痛みを取るのも対象外)
比較的軽度な方で運動療法+理学療法がお勧めですね!
*言語・嚥下障害は言語障害がある方は作業療法士のリハビリが対象です。
鍼灸マッサージ
鍼灸マッサージは重度・中度の脳梗塞後遺症向けです。
痛み・つっぱり・リハビリ・ほぐしなどバランスよく行ことが出来ます。
鍼灸マッサージの先生がリハビリを出来ないと思っている方もいらっしゃいますが、
実はしっかりと勉強しています。
患者様の意向によって治療方針を変えることが出来ます。
退院後の治療パターン
- 自費リハビリ
実費リハビリは保険外料金で点数などを気にせずバリバリとリハビリを行います。
若年性の脳梗塞などで社会復帰をしていかれる方にとっては有効な方法です。
2~3カ月など期間を区切って行います。
- 訪問鍼灸マッサージ・リハビリ
鍼灸マッサージは医療保険、リハビリは介護保険と区分けされています。
自力で病院に通うのが大変な方など、
ゆっくりでも確実に体の状態を改善していきたい方に向いています。
最後に
この記事を読まれているのが、
ご家族様・ご本人様であっても脳梗塞後遺症で悩まれている方ご本人にとって良い選択をして下さい。
担当されたケアマネジャー様に相談したり、
また私たちも相談であれば無料で受けておりますのでどうぞお気軽にお申し付けください。